心は刺激を受け続けると強くなるのではなくて麻痺してくる【経験談】

日記

私は心が繊細なのでとても傷つきやすいです

そんな私がパワハラをしてくる上司や悪口や罵声を浴びせてくる先輩がいる職場で2年以上働き続けてきて心がどのようになったか実体験を記していきたいと思います

入社前は活力がみなぎっていた

私は2年前に18年働いていた会社を辞めて異業種の今の会社に勤めることになりました

前の会社では現場主任にまでなって仕事を任せてもらえる立場だったのですが、これからの時代どんなことがあるか分からない中で自分のしたい仕事をしようと思い昔からの夢であった今の仕事に転職しました

あの頃の私は会社から信頼をしてもらえるような社員になれていたので次の会社に転職しても1から頑張って認めてもらえるような社員になれると思っていました

あの頃の心の状態はやる気に満ちていて生きていて一番活力があるときでした

現実は想像を超えてくる

私は次の会社の採用を得られて意気揚々と初出社したのですがその日から徐々にストレスで心が病んでいきました

中途採用なので仕事を丁寧に教えてもらえなかったりすることや、日常的な同僚同士の陰口の言い合いなどある程度のことは覚悟していましたが入社して1か月後には職場に行くのに憂鬱になっていました

3か月目の頃には朝起きると動悸がするようになったり涙が出るようになりました

今思い返すと完全に鬱状態になってしまっていたのだと思います

現実の凄惨さが私の想像を超えていました

思考することを止めてただ働く

一年が過ぎたころ鬱状態がひどくなり眠剤と抗うつ薬を服用するようになりました

鬱状態になって抗うつ剤を飲みながらでも働こうと思ったのは生活のためでもありましたが、私の中の小さなプライドと将来の幸せを手放してしまうことになってしまう気がしたからです

そこからはただただ耐えるだけの日々が続きました

毎日辛辣な言葉を言われて心が傷つきその度に涙を流して、ただ働きました

笑顔を忘れて、楽しいと思うことも何も無くなり、そのうち理不尽さに怒ることもなくなりました

昨日言われた辛辣な言葉も思い出せなくなり、一時間前の行動も思い出せなくなりました

他にも活字を見ても意味が頭の中に入らなくなり、仕事の書類の文字も読むことができなくなりました

真冬に寝汗でびしょびしょになっていたり、一時間おきに目が覚めるようにもなりました

その頃には心は完全に崩れ去っていました

心の折れる音で心があることを思い出す

鬱を患いながらさらに数か月仕事を続けていましたが、ある日上司と二人でいるときに理不尽な要求を立て続けにつきつけられました

その時にずっとずっと耐えて感じないようにしていた心の痛みがどっとあふれ出してきました

「もう頑張れない…」

心の中で支えていたものが全て壊れた瞬間でした

次の日に私は退職願いを出しに行きました

もう何も耐えなくていい、私は充分耐えてきた

自分のために生きていこう、そう思えたのはこの職場に転職してから初めてでした

心は強くはならない麻痺するだけ

今現在、仕事は続けています

退職願を出してからもう耐えることを止めようと思えたのと、もしまたつらくなったら仕事を辞めたらいいと決心がついたからです

その時から気持ちは少しだけ以前の状態に戻ることができました

今私が思うことは鬱になっても仕事を続けられていたのは心が痛みに慣れたのではなくて心が痛みを感じたくなくて麻痺をしていただけなのだと思います

心に痛みは感じていなくても確実に傷ついていますし、その傷は癒えることなくさらに積み重なっていきます

そうしていつの日にか出血多量で心がつぶれてしまうのです

心は目には見えませんが自分の中心にあるものです

その心を傷だらけにしてまで耐える必要のあるものとは何でしょうか?

この私の経験談を読んで私と同じような境遇にある人が今一度自分の心に問いかけるきっかけになればいいなと思います

日記
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