最近怒られたことはありますか?
今まで家族だったり仕事場だったりいろいろな場面で怒りの感情をぶつけられたことがあると思います
誰だって怒られるのは嫌なことです
その怒られるという感情の元を知って気持ちを楽にできる対処法を知っていきましょう
また怒りやすい人も怒ると叱るを正しく使い分けて相手も自分も良い関係でいられるようにしていきましょう
怒ると叱るの違い
怒ると叱るは似ていますが明確な違いがあります
まず怒ると叱るの違いを知っておきましょう
端的にいうと怒るは「イライラからくる感情」叱るは「相手に変わってほしい」という願いです
いつも怒られるという人は相手が怒っているのか叱っているのか見極めてみましょう
結果からいうと「怒られている」ときはあなたはまともに受け止める必要はありません
「叱られている」ときは相手が自分に何を求めていているのか理解して自分が変われることならば真摯に受けとめてみると良いでしょう
「怒る」の生まれかた
怒る人の怒りの感情が出てくるまでには3つのステップがあります
1、事柄を見たり聞いたりする
まず怒る人はあなたの行動や言葉を見たり聞いたりします
2、その事柄を自分の「こうあるべき」の基準に照らし合わせる
誰でも自分の中の「こうあるべき」という基準をもっています
例えば上司が残業をしているのだから部下も残業をすべきとか子供は親の言うことを聞くべきとかその人の育ってきた環境や教育などによってそれぞれ異なる「こうあるべき」をもっています
その「こうあるべき」をあなたの言動と照らし合わせます
3、「こうあるべき」とあなたの言動がずれている
あなたの言動が怒る人の「こうあるべき」から外れていると怒りの感情がわいてきます
ここまでの流れであなたは怒る人に対して直接何かしているわけではありません
怒る人は勝手にあなたの言動を観察して自分の「こうあるべき」を引き出して自分勝手に怒っているのです
なのでなぜ私はこんなに怒られるのだろうとふしぎに思う人がいるのはこういうプロセスで怒られているからです
怒るを叱るに変える
今度は怒る感情をコントロールして叱るに変える方法を知りましょう
まずは怒りが生じたときにその怒りはすぐに発しなければいけないものか考えましょう
例えば今怒らなければ相手や周りの人がとりかえしのつかないことにことになるとかであればその場ですぐに怒っても良いと思います
例をあげると子供が刃物を持って遊んでいたりする場合などがあります
その場で叱らなければ子供自身もケガをしますし周りの人もケガをするかもしれません
ですがその場で怒る必要がないことであれば10秒間待ってみてください
そしてその間に生まれた怒りの感情を叱るに変えていくようにもっていきましょう
怒りから叱るまでの流れ
怒りがわいて10秒待てたら今度は相手にどう伝えるかを考えましょう
叱るときには相手のことを考えてあげることも必要です
そうしないとむやみやたらに怒りをぶつけてしまったら相手もこちらの言うことを素直に聞こうと思わないですし関係も悪くなります
叱るときのルール
- 人前では怒らない
- 叱るポイントは一つにする
- 伝えるポイントを客観的視点を交えて伝える
- 最後にフォローをする
1.人前で怒られると人は恥をかかされたという感情がわいてきて素直に指摘を受け止めることができなくなります
2.叱っているときにさらに過去のことを掘り返してきて2つも3つも叱ると相手はどのポイントを一番に改善したらいいのか分からずに結果的に叱っても相手に伝わりずらくなります
3.叱るときには自分の感情だけで言っているのではなくて客観的にあなたの行動は良くないと伝えることが必要です
例えば仕事で同僚が全く仕事をしていなかったとして怒りがわいてきたときに「なぜ仕事をしないの!私ばかり仕事してるじゃない。あなたももっと仕事をしてよね」というよりか「あなたが仕事をしていないと私たちみんなの仕事量が増えて大変なの。あなたがきちんと仕事をしてくれると皆があなたに対して嬉しいと思うよ」と伝えた方が相手が受け止めやすいです
4.最後はフォローをいれましょう。いくら相手のためを思って言っても耳に痛いことを言われれば誰でも嫌な気持ちになります
叱った後は「あなたが成長してくれたら私は嬉しいのよ」とか「あなたは頑張っているから私もいろいろ教えてあげたくなるのよ」などと一言付け加えるだけで相手の受け止め方が変わります
まとめ
怒るという感情は生きていくうえで切っても切り離せないものです
怒られることで感情を振りまわされている人は自分を守るために、怒る感情で周りを傷つけてしまう人は周りの人との良好な関係を築くために上手に「怒る」と付き合っていきましょう