人と話している時にいつも笑顔の人とそうでない人がいます
話していて仏頂面で応対されるより笑顔でいてくれた方がコミュニケーションが上手くいくと思いますが笑顔の相手は心の中まで笑顔でいるとは限りません
笑顔でいる人の心の内を知ってその人の苦しさを分かってあげると会社の同僚や友人の心の苦しさを分かってあげられると思います
なぜ笑顔でいるのか?
大人になり社交性がついてから笑顔でいるようになった人は別として子供の頃から人と話すときに笑顔でいる人というのは周りの環境が大きく影響しています
例えば感情的になる親やネグレクトをしていた親などに育てられると子供の本能として笑顔でいないといけないという考えが刷り込まれてしまいます
親に対して不快な態度をしてはいけない、親の求めるような態度でいなければならない、そのような環境が起因していることが多いです
他にも学校などでの友達との関係なども影響してしていることがあります
笑顔でいることは不自然なこと
常に笑顔で応対してくれる人は話している相手からすると良い人なのですが常に笑顔でいるというのはよく考えてみると不自然なことだと思います
時には体調が悪い時もあるでしょうし、悲しい時もあるでしょうし、怒っているときもあるでしょう
それなのに話すときに常に笑顔でいるというのは心に蓋をして明るくふるまっているということになります
1度想像をしてみてください、何かつらいことがあった時に笑顔で話そうとするのはなかなか苦しいことだと思います
それを常に行っている人というのは心の中の苦しさを表に出せないようになっているのです
笑顔を作らないことを練習してみる
笑顔を作ることに慣れている人は笑顔を作らないことに対して抵抗感があります
無表情だと相手が不機嫌になるのではないのかとか自分が嫌な人に見られてしまうのではないかとかいろいろ感じてしまうと思います
ですが相手に合わせて自分の表情を作っていると心の負担は大きくなります
時には笑顔でいない時というのを意識してみるといいでしょう
例えば人と話している時に笑顔になっているなと感じているのなら顔の緊張をとりフラットな表情でいることを意識してみてください
初対面などでなければ案外相手はそこまで注意して表情を探ることはないはずです
さらに今はコロナ禍でマスクをつける機会が多くなっているので笑顔でいなくても相手からは分からないことが多いのも幸いです
笑顔はコミュニケーションの技術の1つにしかすぎない
子供の頃から笑顔でいることを身に着けてしまった人からすると笑顔でいるというのは自分の身を守る大切な一つの要素であるような感覚になってしまっていることがあります
ですがあくまで笑顔はコミュニケーションを円滑にするための1つの技術だと思ってほしいと思います
常に笑顔でいるというのは不自然なことなんだと頭の片隅に置いておいてほしいと思います
どうしても笑顔でいないといけない場面があったとしたら今は作り笑顔でいるのだと割り切ってしまうようにしましょう
心の中までは相手には見えません、相手が見えているのはせいぜい口角と目じりの角度くらいです
それだけを動かして心の中は平常心でいましょう、表情に心まで引きずられないようにしましょう
笑顔と作り笑顔
笑顔でいること自体は悪いことではありません
周りにとっても気持ちの良いことですし、本人にとってもメリットがあります
ですが笑顔をし続けていることで自分の感情に蓋をしてしまっているのならば笑顔でい続けることを少し止めてみましょう
そして作り笑顔をすることを覚えていきましょう
顔の筋肉だけ動かして心の中まで動かさないでいられる笑顔の処世術を身につけて自分の笑顔の癖に振りまわれないようにしましょう