あなたの周りにあなたを傷つけるような言動をする人はいませんか?
または苦しい身の上話を聞いて自分まで苦しくなっていませんか?
できるならば周りの人達に振りまわされずにいたいですよね
このような時に使える便利な方法があります
それは「心のベール」です
心のベールとは
心のベールとは耳から入った言葉を直接こころに届かせるのではなくて、耳から入ったものをワンクッション挟んでから心に送ることです
例えるならば、相手が私に「お前はダメな人間だ」と言ってきたとします
この時に心のベールが無い状態だと「私はダメな人間なんだ」と思ってしまいます
ですが心のベールがある状態だと「この人から見た私はダメな人間のように見えているのか」と客観視することができ心のダメージを軽くすることができます
他の例で言うと可哀そうな身の上話を聞いた時に心のベールが無いと相手の気持ちに感情移入しすぎて過剰に気持ちが引きずられてしまいますが、心のベールがあると相手の気持ちを理解しながら感情に流されないでいられることができます
心のベールを使う場面
心のベールは無防備な心を守ってくれるものです
ですので自分の心を傷つける人や悲しい出来事があるときに使うのが基本です
ですが心のベールの別の使い道として相手との気持ちの境界線を引くという使い方があります
なかなか分かりずらいかもしれませんが、世の中には自分と他の人の気持ちとの境界線がごちゃ混ぜになりやすい人がいます
例えば自分がこう思っているから相手も同じように思っているだろうとか、相手が何度も私に同じことを言うので私もそのように思ってしまっているという状態です
このような考えに陥ってしまいがちの人にも心のベールは有効です
心のベールの具体的な使い方
いざ心のベールを使おうと思ってもどのようにすればいいのでしょうか
答えは心に薄い布を被せるイメージをするだけです
もう少し具体的に言うと頭の中でハートを思い描きその上に柔らかい布を被せて、その状態を思い続けるだけです
なぜこれだけで心に受けるダメージを減らせるのかというと頭の中で別のイメージをしている時は目の前のことに集中していないからです
それとハートを思い描くのは自分の気持ちを客観的に視認しやすくするためです
簡単なことですが、いざ苦しい時にとっさに使おうと思ってもなかなか上手くできません
日常生活の中でいつでも使えるように頻繁にイメージしてみましょう
思い描く物はあなたに合ったものでいい
思い描く心のベールは実際はどんなものでも構いません
人によっては網戸であったり、カーテンであったり、どんなものでも効果は変わりません
ですがそのイメージするものを変えると気持ちの耐性も変わります
例えばいつもは多少風通しのある網戸をイメージしているけど今日は心が苦しいから雨戸で締めきってしまおうと思うとそれに伴って心の耐性が強くなります
その時の状況によって心を守る物のイメージを変えると良いでしょう
心は無防備なものだから自分で守ってあげる
私たちは病気から身を守る方法などは知っていても心を守る方法を知っている人は多くありません
私たちの心はむき身なのです
傷ついたり、他の人に流されたり、その度に猜疑心が強くなってしまいます
そうならないように自分の心を守る心のベールを使えるようになっておきましょう
この心のベールというのは毎日たくさんの人の悩みを聞くカウンセラーの人も使っている技術です
毎日苦しい話を聞くカウンセラーの人が人に流されずにいられるのはこのような考え方ができているのも一つの要因かもしれません
皆さんも心のベールを使ってストレスの多い日常を健やかに過ごしていきましょう